Atropa belladonna L./アトロパ・ベラドンナ


Atropa belladonna/ベラドンナ 花 Atropa belladonna/ベラドンナ 実

育て方

土質
水はけ、水持ちの良い、よく肥えたややアルカリ性の土で育てる
ヨーロッパ系ハーブと同じ土質を好むので、ローズマリーやラベンダーなどの土配合を参考に。 市販のハーブの土などでも。汎用の培養土や、赤玉7腐葉土3に元肥の土でも結構平気。
種蒔き
5月頃の十分気温が上がった時期、又は9月頃に播種し、うすく覆土する
バジルの種とほぼ同じくらいの大きさなので、バジルの播種に準じた方法で。 発芽までは乾かさないように注意。温度があれば何時でも発芽するっぽい。 覆土した方が種乾かなくていい。低温に当てる等の休眠打破はしてもしなくても差は無い。 むしろ種の鮮度が重要。 秋口に採り蒔きしたものは、播種後2週間程度で発芽し、最も発芽率が良かった。 発芽にかかる日数は、大体14~20日。双葉の形は先がちょっと尖った楕円形。 秋撒き秋発芽の苗は、翌年開花の可能性高し。春撒き春発芽の苗もやっぱり来春開花っぽい。 花を咲かせるだけの株に成長する期間がいるんだろう、故に秋撒き推奨。 秋に発芽しなくてもそのまま管理してれば春に発芽するかもしれんし。
Atropa belladonna var.lutea/ベラドンナ 黄花種 双葉
発芽まもないベラドンナ(黄花種)
定植
本葉5~8枚ほどになったら、株間40~50cm程度開けて定植
鉢植えの場合、大きな鉢で育てればそれだけ株が大きくなる。 40cmの鉢で育てた株は葉の直径が20cmを超えるが、12cmポットで育てた株の葉は最大でも12cm程度。 10号くらいの鉢推奨だが、12cmポットで育ててい る株も花が咲いたので、それなりに何とかなる
Atropa belladonna/ベラドンナ 苗
発芽から2ヶ月後の様子。右が普通のベラドンナ、茎や葉脈に紫色が見える。左と上は黄花種
日照
直射日光の当たらない日向~半日陰の、風通しが良い涼しい場所で管理する
西欧産の植物なので、寒さには比較的強く、湿気や暑さには弱いと思われるが、さほど神経質にならずとも育つ様で、徳島中南部の夏はクリアした。 ラビットアイ系のブルーベリーが育つ程度の環境で、直射日光に当てない、猛暑時コンクリート地面からの反射熱に気をつけるなどすれば大丈夫だと思われる。
Atropa belladonna/ベラドンナ 株
大きく成長した葉と蕾。画像では解り辛いが、葉の付け根や茎に紫色が見える
Atropa belladonna var.lutea/ベラドンナ 黄花種 株
4月中ごろの黄花種。2年目以降の株は早春から2~3ヶ月でここまで生長する。鉢の直径は40cm
水遣り
表土が乾いたら鉢底から水が流れるまでたっぷりと
やや湿った環境を好むので、水切れを起さないよう管理するが、大きな鉢で管理している場合は過湿になり過ぎないように気をつけたい。 葉が大きいわりに柔らかく、水が不足すると葉の縁から微妙にだれてくるので、それを目安に水をやると過湿を防げる。 水分が十分足りているときは、葉が瑞々しく、しゃきんとしている。
Atropa belladonna/水やりのタイミング
こんな風になったら水を欲しがっている。鉢の周りにも水を撒いて湿気を補ってやると結構喜ぶ
肥料
春から秋の成長期に、固形肥料又は液肥を切らさないように与える
普通の『花を咲かせる肥料』『花実をつける肥料』みたいなので充分。 成長旺盛で実成りもよいので、暑さで株が弱っている時期以外は、普通の花苗と同じ感覚で肥料をやっていいと思う。
Atropa belladonna var.lutea/黄花種 花
9月ごろ、黄花種の花と実の様子
Atropa belladonna var.lutea/黄花種 実
肥料、水遣りのタイミングは、四季成りのワイルドストロベリーと似た感覚。葉がしんなりしたら水、花実をつけて元気そうなら適時肥料をやる感じ。
害虫と病気
春~秋にアブラムシ、ニジュウヤホシ、ホオズキカメムシなど、ナスやトマトに付く虫は大概付く。梅雨時の新芽はナメクジの食害を受ける。葉が萎縮するウィルス病、うどん粉病にも注意
梅雨前後から虫や病気の被害が出始める。多湿に弱いような感じなので、葉を間引くなどして出来るだけ株全体に風を通す。 非食用なので、花用の害虫駆除剤や殺菌剤など使用したほうがいいと思う。
その他
播種、発芽1年目は葉茎と根の生長のみ。(冬は地上株が枯れ、株元から新株が出てくる。)
2年目以降、早春より成長し始め、5~7月頃に花芽が付き、順次開花結実。 秋~冬(バジルが枯れる頃)葉の色がだんだん薄くなり、いずれ枯れるが、同時期~早春に株元から新しい芽が出てくる。 この新芽が来年の開花株になる。以後毎年、春に生長~開花結実~株の更新、を繰り返すものと思われる。
Atropa belladonna var.lutea/更新株
2年目の株元から出てきたlutea新苗、鉢の直径は12cm。
Atropa belladonna var.lutea/実生苗
今春実生のlutea苗。鉢の直径は12cm。
更新株の新芽はふきのとうみたいな感じで出てくる。 茎の太さや葉の大きさは根の太さに比例する様で、更新株は初めから茎も太く、葉も実生の初年度より大振りのを出す。
Atropa belladonna/更新株
紫花2年目2月ごろの新芽。luteaより緑が濃く、葉脈などに紫色が見える
植替え・株分け
未確定だが、生長が止まった冬~2月頃の成長しだす前くらい
鉢植えの場合は2~年毎に植替えしたほうが良さそう。 成長しだすと早いので、その前の新葉が動く前に植替えをする。 株元から新芽が2~3出ている場合、根を掘り起こしてそれぞれの新芽に根を分配できそうなら株分けする。 一本の根から複数発芽している場合は諦めてそのまま植えつけるか、多すぎる新芽を処分する。 ダメ元で株を分けてみても、育ちだすと強いので結構うまく行く場合もある。 多年草なので、ナスやトマトみたいに連作障害は無いと思う。


ベラドンナ 毒の歴史 点眼 貴婦人 薬草 毒草 ハーブ ガーデニング
2006年
春、ネットで仕入れた種に2週間の低温処理を施し種蒔き。
半分ほど発芽したが、本葉2~3枚育ったあたりで新芽をナメクジに食われてしまい、ほぼ全滅。
一株生き残った黄花種を、直径40cm 高さ50cmの焼き物鉢に定植。
風通しがよく雨の当たらない軒下、終日半日陰になる位置で管理。
一年目はあまり成長せず、直径10cmに満たない葉が10枚前後出るにとどまる。草丈も15cm程度。
冬季は成長せず。(暖冬)

2007年
早春より伸び始め、ソメイヨシノ開花の時期あたりからどんどん成長しだす。
この頃から肥料を施す。油粕を一月毎に適量、初夏から初秋にかけては液肥を切らさないように、
ワイルドストロベリーと同じ感覚でやった。
5月中頃には出る葉も大ぶりになり、ネットの記述通り直径20cm程度に。株丈も50cm程度に成長。
この頃からアブラムシがつき始める。
6月中頃に一つめの蕾が出る。その後7月初旬頃から次々花芽が出、開花。
初期は雄しべが熟した花を綿棒で受粉させていたが、受粉処理をしなくても問題なく結実。
終日半日陰で栽培している為か、新しく伸びる茎が細くやや徒長気味。支柱を数本立て、細い茎を誘引。
梅雨時期にナメクジに食害された葉も見られたが、成長の勢いが強く、無問題。
7月の開花期~9月の結実期までの間、目立った害虫はアブラムシ、ホオズキカメムシ。
盛夏のあたりにうどんこ病と思しき症状で葉の色が白っぽくなったが、株は元気。
9月の末頃から根元に新株が2つほど出てきた。代替わりするのか増えるのか不明だったので、
しばらくそのまま放置。
11月を過ぎたあたりで、開花結実した本体の葉が黄色くなり枯れこんできた。根元の新株は元気。
11月末には本体はすっかり枯れてしまった。新しく出た株は、最初から大きめの葉をつけている。
茎も種から育てたものより太い。本葉5枚前後、草丈は10cm弱。
冬季は成長せず。(暖冬)

この年6月初旬に残っていたベラドンナを播種。約20日後に発芽。
茎や葉脈に紫の色素が入っているが、形は黄花種と同じ。
約2ヶ月で本葉8枚程度に生長、直径36cmの鉢に定植。その後も生長は遅め。冬には成長が止まる。
この年9月に採取した黄花種の種を取り蒔きしたら、二週間ほどで発芽した。発芽率はほぼ100%。
気温が下がるまで生長し、冬が来る頃には本葉8~10枚程度まで育つが、冬季は生長が止まった

2008年
3年目の黄花種は、2月末暖かい日が続いたあたりから伸び始め、ソメイヨシノ開花の時期から急激に成長。
3月末にはアブラムシがつき始めたので、うどん粉病などの対策もかねて、ベニカスプレーを使用。
この頃から肥料を施す。固形油粕適量。
4月中旬には立派な株に成長、本葉直径20cm程度、草丈40cm前後。
昨年に比べて草丈が詰まっており、葉の密度が濃い。
4月末頃には茎が伸びて葉の間が開き、蕾が付いた。

昨年秋に大鉢に定植したベラドンナの春からの生長具合は、上記の黄花種とほぼ同じで、
昨年秋に延びた部分は葉がおちてしまったが、株元からの新芽が生長。
4月末頃には3年目の黄花種とほぼ同じくらいの大きさになり、差が見られなくなる。
昨年春と秋に発芽した苗のうち、12cmポットで冬を越したものはあまり大きくならないが、
それなりに成長。葉の出し方や生長具合は初年度より旺盛で、茎も太い。4月末にはちゃんと蕾を付けた。

紫花、黄花とも夏前までは調子よく生長していたが、猛暑時からは生長の勢いが衰えてきた。
昨年も盛夏時期に入る頃からうどん粉病などが蔓延したので、やはり日本の夏にはちょっと弱いようだ。
9月中ごろ、水切れさせてしまい、かなりの葉を枯らせてしまった。
その後葉が縮れるなど見窄らしい佇まいになったが、開花結実は順調。
葉が少ないのが原因か、11月頃には株全体が禿ちょろげになって、枯れた感じになった。
12月中ごろに株元から1cmくらいの新株発芽確認。
多分、冬季に地上部が枯れて株を更新するタイプの多年草なんだと思う。

2009年
暖冬。2月中旬頃より新芽がじわじわ生長。黄花は明るい黄緑の新芽で紫花は葉脈にダークな紫入り。
4月初旬の桜満開になる頃には葉も大きくなる。諸事情によりキバナを処分。
同月中ごろには蕾が出始め、4月下旬には開花。昨年より1~2週間早い感じ。
昨年に比べて花付が大変良い。熟した果実も昨年より一回り大きい。
株が充実してきたのか茎が伸び始めた辺りから肥料を切らさず与えた所為かは不明。
花が鈴なりになった所為か否か開花時期以降に出た葉が小さい。長経10cm~程度の大きさの葉が花と同じく鈴なり。
今年の梅雨明けは8月。ナメクジ、ホオズキカメムシとアブラムシの他にニジュウヤホシも確認。
やっぱりナスに付く虫は一通り付く模様。
8月中旬に入った頃から葉の色がくすんできて蕾の付きも悪くなってきた。
ダチュラとフルールライラックとベラドンナにホコリダニの被害が出たので薬剤散布するも
ベラドンナのみ11月頃枯れた。初年度二年目にも同じ症状が出たが枯れることは無かったので
害虫被害なのか薬害なのか寿命なのか不明。来年春に播種しなおし。

2011年
数年鉢植えで育ててみたが、2~3年で株自体が枯死する。
地植えの場合も同様なのか否かは不明。ナス科だし土が云々とかあるのかも?
播種から開花、結実まではさほど難しくないのでこまめに撒きなおすのが良いかも。
以上観察終了。